■□■□ 島田市地元の建築家ユニット【コバヤシ建築】でつくる木の住まい ■□■□
『 木骨SE構法 』 藤枝市内【 Kさんの家 】
No03 2007年夏 完成 |
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「菜の花」と「桜」が同時に咲きほこる時期というのは年間を通じてもわずかな期間だけです。現場へ通う道すがらこのラッキーな場面へ出くわしました。桜の花びらの下の道が未舗装で轍(わだち)があるのもどこか郷愁がそそられますね。藤枝市の 日帰り瀬戸谷温泉「ゆらく」の手前です。
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室内木製建具を作ってくれるのは建具屋さんと呼ばれる職人さんです。そう、この「建具」という言葉自体が死語になりつつあり、これは由々しき事態です。実際、若いお客さんには「ドア」とか「引き戸」という言葉で会話することが増えてきました。お付き合いが進むにつれて、こういった業界用語というか、ちょっと古い日常用語にも慣れていただいてますが。
これはハウスメーカーや個人の大工さんが、工場大量生産の既製品建具を標準的に使うようになった、ここ20年間ぐらいの話です。和室の建具以外は十中八九既製品を使っているのではないでしょうか。
この既製品建具を使う場合、枠材と建具とセットで納材され大工さんが完成品を吊り込みます。建具を現場にあわせ鉋(かんな)で削ることもなければ、現場で塗装することもありません。したがってどの現場も同じ品質で短期間に工事を終わらせることが出来ます。まさにカタログショッピングの感覚です。
日本家屋の場合、基本的に「引き戸」が多いのですが、開口部廻りの納まりが間取りの性格や居住性を左右するといっても過言ではありません。日本の優れた文化がこういった形で終焉しようとしているのは非常に残念なことです。
では、その作り付けの建具はどのようにつくられているのでしょう。まず大工さんの開口部まわりの仕事が終わったころ、箇所〃の開口寸法を建具屋さんが現場で当たり(測り)、下小屋(建具工場)で建具をあらかた組み立てます。その半完成品の建具を大工工事が終わってから現場に持ち込んで、建物の微妙な癖にあわせ鉋(かんな)等で削り合わせて調整し、良好に開閉できるようにします。これを業界用語で「建具を吊り込む」といいます。さらに、これを塗装屋さんが現場で塗装を施して完成となります。このように「家の造りよう」とか「大工さんの仕事」にはそれぞれキャラクターといいますか「味」があって、大工さんと他の下職さんとのコンビネーションが非常に大切です。
良い家には必ず良い建具がはまっています。皆さんも後悔しないよう良い工務店を選んでくださいね。 |
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