■□■□  島田市地元の建築家ユニット【コバヤシ建築】でつくる木の住まい ■□■□

  『 鉄骨木造の家 』 島田市内【 Mさんの家 】

                                    No06       2007年春 完成 
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 重量鉄骨造の現場画像をもう少し引用して、木造との違いを考えてみます。鉄骨造といったとき、どこまで鉄なのかという問題があります。建築を作る時に主たる構造が「鉄」であれば、間仕切りを作る軸材などは当たり前のように相性のよい金属系が適していると考えるでしょう。また2階以上の階で床を作る時、コンクリートに直に床材を張ってしまうという方法もあるでしょう。余分を排してコストを下げるというのが現代の主流の考え方であると思います。これが経済原理なんですが、私はこれでは製造者の消費者に対しての説明義務を果たしていないと思うのです。
商業建築や事務所系の建物であるならば、例えば完全空調にするとかで温熱環境等を補足するという方法も可能ですが、純然たる住居である場合、この居住性を犠牲にして建設コストを下げるのが果たして正義なのかと。
 そういう意味ではこの「Mさんの家」も「Oさんの家」も私のいうところの「鉄骨木造」という考え方で作られているので、経済原理から考えると無駄が多いかもしれませんが、住い手に対して親切なつくりであることは間違いないと思えます。
 地球温暖化や環境に配慮して最近では木造による公共の施設や大建築物が増え、また高層建築物を木質集成材と金物を使って建てようとするプロジェクトがスーパーゼネコンによって動き始めています。法的な整備もこれから進みます。住宅レベルでは3階建てまでならSE構法、またはそれに準ずる優れた木造技術が確立しています。やはり無機物で構成された入れ物に住まうよりは有機質でやさしく包まれて暮らす方がよいということです。私たちの「体」は全て有機物で構成されているのですから。
 このようにして考えていくと「SE構法」の位置づけは「木造在来工法」と「重量鉄骨」の中間に位置するとしてよいかと思われます。あくまでも一長一短があるということを前提にしなくてはいけませんが、さらにこのテーマの考察を続けようと思います。