すべての接合部は、SE金物によるハードジョイント。これが構造強度を確保する秘密。オリジナルリングで締め、ドリフトピンを挿入することで、梁を引き寄せて柱と密着させている。また、この金物を使用した結果、柱梁の断面欠損が起きにくく、構造的に高い安全性をもつことができる。

自由な空間を実現したSE金物

構造材の接合はこんなふうに
5.梁を固定された金物に載せる。打っておいたドリフトピンが梁の位置を確定する。
4.スリット加工された梁のいちばん上の孔にドリフトピンを打ち込んでおく。
3.メガネ式スパナで反対側から通したボルトと締め金具を固定する。
2.金物をリング状ジベルに合わせ、反対側からボルトを通す。
1.柱にSE金物を取り付ける。すでにリング状の溝とボルト用の孔が加工されている。
6.孔の位置を確認してから残りのドリフトピンを打ち込み、固定する。
施工性が非常に合理化されていますので品質の向上と工期短縮、コストダウンが可能になり、良質で適切な価格の軸組木造住宅として(財)日本住宅・木材技術センター「木造住宅合理化システム」の認定を受けています。

地震力はどの部材に打撃を与えるのかを検証しました
従来の在来軸組工法の耐力壁では、実験及び震災の結果を見る限り、土台(と柱脚の接合部)で破壊している事が多い。このため、SE工法では柱脚金物を使用して、基礎に柱を直接緊結する工法を採用しています。出隅柱には、地震時に大きな引張力が発生します。柱の引張力を確実に基礎に伝える事が耐震上大きなポイントとなります。
在来木造の仕口は、柱や梁の端部を切削し、その部分に差し込むか、部材を掛けるような形で力を伝えて行きますが、断面欠損が多く大規模木造建築物においては構造力学的には不利です。SE金物を使うことで柱梁の欠損が少なく力を十分に伝えます。
2.柱、梁の断面欠損が少ない
耐力フレームなどの接合部の剛性は高くすべて準ラーメン構造となります。鉄骨ラーメン構造に近い力学的構造です。
1.接合部に剛性があります
SE金物はリングジベルがついているのが特徴です。
このリングと木材の加工精度によって位置固定と初期応力を伝達する構造になってます。
つまり地震時などの過度の一時的な外力によって接合部が破壊されることなく計算とおりの力の伝わり方が期待できるような構造になっているということです。
そしてボルト接合は穴ガタとよばれるクリアランスを要求するという理由で初期応力伝達を期待できませんから、いわゆるフェイルセーフ(安全を保障する2次的サブシステム)として接合伝達終局耐力を期待するという2重の安全システムになっているということなのです。
逆に木造在来軸組み伝統工法の接合部仕口は規模的条件の範囲内において非常に合理的に出来ているということもいえます。
3.リングとボルトで力をしっかり伝えます
阪神淡路大震災で問題になったのは、柱と土台の固定方法です。出隅柱には地震時に大きな引張力が発生します。柱の引き抜き力を確実に基礎に伝えることが大事なポイントだと考えました。
4.柱脚金物は、柱の力をそのまま土台を通さず基礎へ伝えます

SE金物の構造的特性を説明します
SE金物は独特のSEリングジベルにより、他の金物にない接合部の強度を実現しました。

「SEスーパーブラック」特殊メッキ
SE金物の防錆処理は、「SEスーパーブラック」特殊メッキ、業界名称でいうと「リン酸亜鉛処理カチオン電着塗装」というものを使っています。これは、イオンの力で表面に錆びない膜を作ってしまう非常に防錆力の高い処理方法で、ISO認定工場で品質管理されています。一般では自動車のボディの底部分(道路に最も近い部分です)に使われています。1000時間の塩水噴霧試験(一般住宅で100年、沿岸部で10年相当の試験)にも合格しており、通常の住宅金物で使われるユニクロ亜鉛メッキとは格段の差があることが実証されています。

SE金物の開発によって鉄骨造なみの大空間を木造で実現しました

大規模建築に耐えるSE特殊金物

全く新しい木造建築物の技術システムです

SE構法とは阪神淡路大震災の反省から生まれた