全く新しい木造建築物の技術システムです
SE構法とは阪神淡路大震災の反省から生まれた
頑強な木造3階建てを実現するために、構造部材として
強度と安定性をもつ集成材を使用します
素材となる木材の強度を1枚ずつ測定したうえで製造されたのが、SE構法で使われるエンジニアリングウッド(JAS構造用集成材)。天然の木材の長所はそのままに、反り、ねじれなどの欠点を克服し、飛躍的な強度を実現しました。これにより安定した品質が生まれ、構造計算が可能になったのです。さらに、専用工場で加工するため品質に差が生じません。
SE構法の技術はもともと木造大建築物のノウハウ
集成材は、すべて専用のプレカット工場でフルオートメーション加工されるのも、大きな特徴。高精度の切削を可能にするNC加工機と、CAD−CAM連動のコンピュータ管理により、高品質の建築材へと仕上げられ、現場に運ばれるわけです。
資材はすべて専用工場から
コンピュータ制御による高精度プレカットによって作り出されるエンジニアリングウッドを木骨として採用すれば大規模木造建築物の構築も可能です。
集成材を使った世界最大の木造ドーム建築の出雲ドームや長野オリンピックアリーナエムウェーヴなどは日本が世界に誇る木造大建築物技術です。
信州の山並みを連想した屋根が、M字型を波のように達続させていることから、「エムウェーブ」の愛称が付けられました。木造吊り屋根として世界最大級の規模を持ち、長さ230m、幅160mの建物です。1998年に開催された冬季オリンピック大会ではスピードスケート競技会場としてしようされました。
構造設計はSE構法の開発者の一人である日本を代表する構造家である播繁氏。
他の主な構造設計の作品として赤坂プリンスホテル新館、両国国技館、あきたスカイドーム、出雲ドーム、フジテレビ本社ピル、西部ドームなど。
火災時の木材の炭化スピードは1分間に0.6〜0.8mmといわれ、20分間火にさらされたとして12〜16mm、両側から燃えても24〜32mm程度しか炭化しません。建築基準法で集成材の防火性能が認められているのは、加熱による強度の低下が少なく、燃えても倒壊の危険性が低いからです。構造計算上必要な断面に燃えしろ設計を加味すれば十二分に安全だとされています。
鉄骨の場合500度程度の温度で柔らかくなり、アメのように曲がってしまいますが、木材は表面が焦げても、炭化層が酸素や熱伝導を遮断して内部の燃焼をくい止めます。
集成材を接着するレゾルシノールとは
レゾルシノール樹脂接着剤は耐水性が高く、接着耐久性は半永久的とも言われます。
日本では自衛隊の掃海艇に使用されるなど、調査によると100年経て剥離の状態が認められないなほど耐久性が高く、接着剤の性能が落ちるより木材そのものが腐朽する方が早いと言われています。
ちなみに大断面集成梁工法に使われる構造用集成材は内装材に使われるカウンター材などの集成材とははっきり区別されています。
集成材の接着剤の耐久性は大丈夫なのか
集成材は1893年にドイツで生まれて以来100年以上の歴史を持っています。そして、デンマークで1927年に集成材を使って建築されたコペンハーゲン中央駅は、今も当時と変わらず存在しています。この駅が建築された80年前に比べて、現在の方が集成材の接着技術が格段に進歩しているわけですから現在の技術で作られた集成材の耐久性は、少なくとも100年間は問題ないといえるわけです。
集成材は安定した強度を保っています
SE構法の集成材は天然木に特有の節や割れを除外し、良質な部分だけを採用。その結果
、圧縮、引っ張り、曲げ、せん断等において、ムク材の1.5倍の強度を誇っています。(ただし同一重量
での比較)。また乾燥した板材のみを使用するため、反りや割裂がなく、狂いも少なくなっています。
また節が集成材にまんべんなく分散する為、安定した材料強度が得られます。
(株)日建設計が基本設計、大断面集成梁工法で2000年に竣工。SE構法の開発元であるセヴン工業(NCNの前身)が集成梁を提供している。
鉄筋コンクリートと木造の混構造で平屋建2,439平方メートル。私も日常的に利用させてもらっているが実に快適な空間。SE構法の住宅とは規模が違うが基本的には同じコンセプトで建てられている。最新テクノロジーによる木造大建築物を体感できる地元スポットだ。
掛川市立図書館
集成材のホルムアルデヒドの放出量は大丈夫ですか?
SE構法で使用している集成材は、JAS規格でFC0という最もホルムアルデヒド放出量の少ない基準のものを使用しています。このFC0という基準値は、自然界に存在するホルムアルデヒド放出量以下の数値ですので、SE構法の集成材が原因でシックハウスになる心配はありません。
SE構法で使われる集成材は何の木ですか?
現在は、北欧のレッドウッド(欧州赤松)、もしくは北米のダクラスファー(米松)を主に使用しています。なお、SE構法は樹種だけでなく、その強度(ヤング係数がE120以上)を基準に使用する木材を決めています。